トップ >コラム一覧 >コラム1-3. 水やりについて
正しい水やりについて ~なぜ水をやりすぎてはダメなの?~ |
毎日ちゃんと水やりしているのに、植物が枯れてしまった!ということはありませんか? 私は植物に毎日水をあげていたら、どんどん元気がなくなっていって、そのまま枯れさせてしまった 経験があります。 そこでよく調べたところ、なんと水やりは、たくさんあげすぎても駄目だということが分かりました。 このコラムでは、水やりについて
の4つに分けて、それぞれ説明していきたいと思います! 今回は、 3.水やりのタイミング の記事になります。 日本には四季があり、季節によって変わる草花の様子を楽しむことができます。 しかし、四季それぞれによって、水やりのタイミングが異なる点に注意しましょう。 1.春の水やりのタイミング春は植物が活発になる季節です。 よく水を吸収しますので、水はたっぷり、朝9時~昼12時の間にあげましょう。 水やりの頻度が多すぎて、土が常に湿ってしまうと根腐れを起こしますので、土や苗の様子を見ながら調節する必要があります。 2.夏の水やりのタイミング日本の季節で注意すべきなのに、見落としがちな要素は何でしょうか? それは、夏の高温多湿です。 では、夏の水やりのタイミングはいつ頃が良いのでしょうか? 答えは、朝9時までか、夕方16時以降です。 理由は簡単で、昼が暑すぎるのです。 太陽が昇るにつれて、土の温度はどんどん上昇していきます。 そこに水を与えると、急激な温度変化や高温多湿によって根が痛んでしまうのです。 また、水やりによって葉についた水滴がレンズのようになり、葉に斑点状の葉焼けを引き起こしたりもします。 なので、可能なら、朝と夕の2回水やりし、 朝は少なめ(朝の10時には乾く程度)、夕方たっぷりに与え、昼に水が土中に残らないようにできれば、夏のダメージを最小限に抑えることができます。 一日2回の水やりが難しければ、基本は夕方にたっぷり与える形で大丈夫です。 もし水をやり忘れて葉がしおれていても、お昼に水やりはせず、可能なら夕方まで待って水やりしましょう。 特に海外の植物は、この高温多湿に耐えきれずに枯れてしまうことが多くあるので、要注意です! あの砂漠で育つサボテンですら、日本の高温多湿には弱く、品種によってはほとんど水やりしないものもあります。 気温が30℃を超えた場合、特に注意してください。 3.秋の水やりのタイミング最近は秋でも暑く、10月の初秋なら夏と変わりません。 しかし、徐々に水やりの頻度やタイミングを変えていく必要があります。 注意すべきは、夜間の気温の変化です。 お昼は夏と同じくらい暑くても、夜は冷え込む…ということがだんだん増えてきます。 そこで、夕方の水やりは、徐々に少なくしていくことが大切です。 ・曇の日、気温が上がらない日は、水やりを見送る ・10~11月にかけて、水やりの頻度を減らす ※毎日の水やりを、徐々に3日に一回程度に少なくする ことにチャレンジしてみてください。 秋は、日によって寒暖差が激しい季節です。 その日の気温・気候に合わせて、水やりを調節してみてください。 4.冬の水やりのタイミング冬は、寒くて枯れてしまうという植物のイメージはわきやすいですよね。 当然、注意する必要があります。 夜の冷え込む頃に、水が土の中に残り、根が土ごと凍ってしまう… ということは避ける必要があります。 タイミングは、朝の9時頃で、夕方以降の水やりは避けましょう。 頻度は、品種は鉢のサイズ、気候によって左右されますが、一週間に1回程度が目安です。 冬の水やりを最小限に抑える理由は 前回コラム2.植物によって、必要な水分量は違う で説明していますので、 まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください! まとめ水やりのタイミングは、季節によって異なる! - 春は朝9時~昼12時!
よく水を吸収しますので、水はたっぷり。 - 夏は朝9時までか、夕方16時以降!
できれば朝夕2回。朝は控えめ、夕方はたっぷり。 - 秋は日によって調整!
初春は夏同様に、徐々に水やりの量を減らしていこう。 - 冬は朝の9時頃!
夕方以降の水やりは避けよう。
いかがでしたか? 今回は、水やりのタイミングについてのお話をしました。 次回は 4.水やりの適切な量 についてお話します!ではまた来週にお会いしましょう! ギモン:水やりを忘れたときはどうするの?暖かい春~秋の時期、水やりを忘れてカラカラ! 葉やつぼみはぐったり下を向き、今にも干からびそう… ということ、ありますよね。私も経験があります。 そんなときは「腰水」を試してみましょう! 腰水のやり方 1.たっぷり、しっかり水をあげる。 ※鉢の温度を下げる目的でも水をあげていますので、鉢底から水が流れても、しばらく水を与え続けてください。
2.鉢がすっぽり入る、バケツなどの容器を用意する 3.鉢をバケツに入れ、鉢の2/3ほど浸かる程度に水を注ぐ 4.そのまま一晩放置する。 ※植物の状態によっては、もう一晩浸けっぱなしにしてください。 こうすることで、植物の根が直接水を吸い上げ、水切れから復活することがあります。 しかし、この「腰水」は1鉢につき1度限りだと考えましょう。 何度も水切れを起こすと、その度に苗にダメージが入り、最終的に枯れてしまいます。 また、腰水によって一見復活しても、本来のような花を咲かせないこともあります。 この腰水は、長期の外出時にも役立ちます! 数日間外出するときなど、あらかじめ腰水をしておくことで、枯れることを防いでくれます。 しかし、 春・秋:3~4日 夏:2~3日 が腰水のまま放置できる限度ですので、あまり多用しないようにしましょう。 やりすぎると、根腐れの原因となってしまいます。 通販で野菜苗・果樹苗の購入をお考えなら、ITANSEの取扱商品をご覧ください。長年の経験・知識をもとにセレクトした商品ばかりです。野菜苗や果樹苗をはじめ、ハーブ、エアプランツ、多肉植物、植木、ハーブティー、食品類などを通販からご購入いただけます。商品や通販などのサービスに関するお問い合わせも、お気軽にご連絡ください。 |