苦みの強い種とわたの部分をきれいに取り除いて調理すると食べやすくなります。
青臭さが気になるときはさっと湯通しや油通します。
色も鮮やかになりますよ。
シャキシャキの食感を生かしたいときは繊維に沿って縦切りに、柔らかい食感にしたいときは繊維を断ち横に切るとよいです。
★ピーマンのきんぴら(ごま油で炒めて味付けするだけ)
★バター炒め(塩昆布で味付けゴマをふるだけ)
★炒めピーマンを酒・砂糖・醤油・鰹節で煮るだけ
★千切りピーマンごま油炒めにジャコを混ぜるだけ
★ピーマンと春雨 豚バラ炒めみそ味
切り方で苦みがマシになる?
ピーマンの苦味成分は、ポリフェノールの一種「クエルシトリン」にピーマンの香気成分「ピラジン」が加わって苦味を感じるということが解明されています。
細胞を壊してしまうと苦味成分が出てくるため、切り方を工夫することで苦味を軽減できますよ。
ピーマンの繊維は縦向きなので、細胞を壊さないように繊維に沿って縦に切った方が苦味を感じにくくなり、繊維に直角に切ると細胞を壊し、苦味を感じやすくなりますよ。
ピーマンの育て方
ピーマンの栽培で失敗しないためのポイントを紹介します。
タネから育てるのが難しいので、初心者の方は苗から育てることをおすすめします。
ピーマンは5~6月に植え付けし、早いものでは6月から収穫が可能。
プランター栽培であれば9月ごろまで、露地栽培であれば10月ごろまで収穫を楽しむことができます。
植え付けは5月上~中旬に行います。
6月に入ってからでも遅くはありませんが、その分収穫は遅れます。
ピーマンは寒さに弱いので、苗が根付くまでは寒冷紗などで保温するなど、防寒対策をしっかりと行うようにしましょう。
プランター
直径30cm以上または、65cm幅くらいの野菜用の深型プランターを用意します。
土
園芸専門店などで売られている安全で品質のよい野菜用の培養土を使います。
水はけがよく、肥料は少し多めに入っているものがよいでしょう。
支柱
苗の植え付け時に立てます。
120~150㎝の支柱を3本使う3本仕立てが一般的です。
植え付け後は、すぐに仮支柱をして茎を安定させ、苗を根付かせます。
花が咲く前後で2本または3本に枝分かれするので、3本、多くても4本に仕立てます。
葉が茂り過ぎて日当たりや風通しが悪くなると、実付きが悪くなるので、仕立てた後はわき芽を取り、整枝するようにしましょう。
病害虫対策
初心者が失敗しやすい大きな原因に害虫被害があります。
特に、植え付け時と8月中旬から秋の後半にかけては被害が増えるので注意が必要です。
アブラムシは新芽や葉の裏などに付きやすいので、定期的に観察し、見つけ次第、食品成分由来の薬品などを散布して防除しましょう。
カメムシは防虫ネットなどをかぶせて、株に付かないようにします。
また、植え付けてからしばらくは立枯病に注意が必要です。
立枯病は、特に高温多湿の条件での発生が多いので、プランター栽培の場合は水はけのよい土を使用し、水はけの悪い場所での露地栽培では高畝にして水はけをよくするようにしましょう。
一番花を摘む
植え付けてから早い段階で花が咲きます。
ピーマンは若い実を収穫するのでそのままでも問題はありませんが、苗に負担がかかるので、初心者の方は、苗がしっかり根付くまでは1番花は取った方がよいでしょう。
また、実がなるまでは水を切らさないように気を付けて水やりをします。
苗が安定していない時期は、花が咲いてもすぐに落ちてしまうことがありますが、それは自然に起こることですが、あまり長く続くようであれば原因を考えましょう。
収穫
花が咲いて2週間から20日くらいで収穫できるようになります。
ピーマンは収穫せずに完熟させると黄色やオレンジ、赤へと色が変わりカラーピーマンになりますが、赤くなるまで着果させておくと株に負担がかかるため、早めに収穫するようにしましょう。
上記の点に気を付けて、ピーマンの栽培に慣れてきたら、複数株を育てて、一部の株で完熟させた黄色やオレンジ、赤色のカラーピーマンを育ててみるのもいいのではないでしょうか。
サラダや炒め物など、家庭菜園で育てたピーマンで食卓を豊かに彩って、お楽しみください。
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