バラ園やガーデニング雑誌を見ると、つるバラのフェンスやアーチなど雰囲気のあるお庭が美しく、自宅でも再現したいと思われることもあるでしょう。
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しかし、初心者にとってバラは簡単な植物ではありません。
ここでは、自宅で育てやすいバラの種類と育て方について苗の通販・ITANSEがご紹介いたします。
ミニバラ
木立性のミニバラは、小さくて可愛らしいため、室内での栽培も可能です。樹高は約30cmで、品種改良により大きく育つ種類のものもあります。
初心者にも比較的おすすめですが、こまめなお手入れが必要です。室内で栽培する場合は、日当たりと風通しに気をつけましょう。
鉢植え、庭植えのどちらでも育ちます。冬の休眠期以外は根を切ったり、土を崩したりしないよう注意しましょう。また、鉢植えの場合は、株よりひとまわり大きな鉢を用意しましょう。
つるバラ
イングリッシュガーデンのマストアイテムとされるつるバラには、大輪種、中輪種、小輪種など、様々な種類があります。
・ピエール・ドゥ・ロンサール
1985年にフランスで作出された品種で、生育旺盛で病気や害虫にも強いため、育てやすいです。
丸く重なりあう花びらは淡いピンクのグラデーションが美しく、つるバラの中でも特に人気があります。
一季咲きではありながら、繰り返し咲きをするため、秋まで楽しむことができます。
・モッコウバラ
モッコウバラは白か黄色の一重咲き・八重咲き種で、茎にトゲがなく、やさしい香りが特徴です。花付きがよく、4月〜5月になると小ぶりの花が枝いっぱいに咲くため、遠くからでも一目で確認することができます。
庭植え、鉢植えどちらの場合も日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
また害虫も少ないため基本的には育てやすいですが、夏のハダニを防ぐためにはこまめに葉水を与えましょう。
ハーブの女王ともよばれるラベンダーは、青紫色の花とフローラル系の香りが人気の植物です。
庭に植えて楽しむ他、ドライフラワーにすることでインテリアとしても活用可能です。ラベンダーと一口にいっても、様々な種類があります。
アングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)
ラベンダーの中でも代表的なタイプで、ドライフラワーにもよく利用されています。寒さや乾燥に強いため、日本国内では北海道などで多く栽培されています。
一方、高温多湿に弱く、温かい地域での栽培には不向きです。開花時期は5月〜7月であり、この時期が収穫のピークとなるでしょう。香りが高く精油の原料としても広く親しまれています。
ストエカス系(フレンチラベンダー・スパニッシュラベンダー)
花穂の上部にあるウサギの耳のような花びらが、特徴的な品種です。耐寒性が低く耐暑性があるため、温暖な地域での栽培に適しています。
開花時期は5月〜7月で、香りは弱いもののドライフラワーや鉢植えの観賞用としてもおすすめです。
デンタータ系(フリンジトラベンダー・キレハラベンダー)
葉の形状が歯に似ているため、「歯のような」という意味のラテン語「デンタータ」と呼ばれます。寒さにやや弱いため、温かい場所での栽培がおすすめです。ただし、蒸れやすいので湿度には気をつけましょう。
開花時期は10月〜6月で、色の濃い紫色の花が咲きます。
育て方
ラベンダーを育てるには、品種にもよりますが、基本的には日当たりのよい場所が適しています。ただし、真夏は直射日光や西日をできるだけ避けましょう。また高温多湿は避け、風通しがよく乾燥しやすい場所を選びましょう。
ラベンダーには耐寒性があるとはいえ、−5度未満では育てられません。真冬は室内に入れるなど、寒さを防ぎましょう。
見た目と香りのよいバラとラベンダーは、鉢植え、ガーデニングともに人気の植物です。初心者が栽培を成功させるには、品種選びと環境づくりが大切になります。
気分次第で水や肥料を大量に与える、暑さ寒さを全く気にせずに育てると、せっかくいい苗を手に入れても枯れてしまいます。イキイキと育てるためにも、毎日こまめに様子を確認し、必要に応じた世話をしましょう。