家庭菜園を始める場合、育てたい野菜苗や果物苗の苗木をはじめ、培養土や肥料、園芸資材などを準備することになります。中でも肥料は育てる植物の生育に欠かせないものです。しかし、ホームセンターや通販で肥料を探す際に、どれを選べばいいのか悩む方も少なくありません。家庭菜園で使用する肥料の基礎知識をご紹介します。
植物が育つために必要な要素
植物を育てる要素といえば、土、太陽、水の3つです。土は植物の土台であり、太陽光によって光合成を行います。また、成長するために水は必須で、水がなければ枯れてしまいます。この3つを満たした上で大きく育てたい場合、適切に肥料を与えることが重要です。
肥料は植物が必要とする栄養のことで、その品種によって求める量が変わります。過度に肥料を与えなければ影響はそれほどありませんが、過度に与えると肥料焼けを起こして生育を阻害することになります。
肥料選びのポイント
植物の成長に必要とする要素は17種類あります。その中でも重要となるのが、「窒素(N)」「リン酸(P)」「カリ(K)」の3つです。通販などで肥料を選ぶ場合、袋に記載される三要素の配合量が購入の目安になります。
それぞれの役割は、窒素が光合成に必要な葉緑素など地上部分の茎や葉を育てるために必要で、与えることで植物が大きくなり「葉肥」とも呼ばれます。リン酸は、開花や結実を促すため「実肥」と呼ばれ、カリは根の発育を促進するので「根肥」と呼ばれています。
いずれも適切な量を施肥することが植物を良く育てる上で必要で、家庭菜園でもこれらに留意して肥料を適時与えることが大切です。
有機肥料と無機肥料の違い
肥料には有機肥料と無機肥料の2種類があります。
有機肥料は有機物を元に作られており、原料として油かすや米ぬか、鶏糞、魚粉などが使われています。このため、土壌微生物が分解することが必要であり、効果が出るには時間が掛かりやすいもので緩効性です。
無機肥料は鉱石や空気中の窒素ガスなどから作り出したもので、化学的に合成された肥料です。メリットとしては吸収性が良く、即効性に優れます。化学的に作り出しているので、三要素のうち1種類だけで販売されることもあります。
基本的にはどちらでも植物を育てることができますが、役割が異なるため目的に合わせて使い分けることがポイントです。また、苗木が弱っている状態だと肥料が強い刺激となるおそれがあるため、様子を確認してから与えましょう。
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